イノベーションのロスタイム

ファーム勤務のコンサル から、アラフォーの独立コンサルになりました。

カズレーザーの強い知的好奇心が見えた数秒

この間ロンハーで「カズレーザーがいい人」であることを検証するドッキリが行われていました。
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企画の意図通り、「タクシー運転手に何を聞かれてもフレンドリーに答える」とか「飲み会で一般人から一緒に飲もうと誘われても断らない」とか「交流のない先輩から借金を持ちかけられても快諾する」など、いい人というか、彼の素直さが浮かび上がるものでした。

ただ、私が反応したのはもっと別の場所でした。「この人(カズレーザー)って、本当に知的好奇心が強いんだな」と思わされた会話がありました。

 カズレーザーの些細な一言

会話の状況はこうです。

・飲み会のさなかに、知らない会社員グループ(仕掛人)から一緒に飲もうと誘われる。

・それを快諾するカズレーザー、同じ席に座りながら上司らしき人と会話を始める

 

カズ「皆さんの会社はどんなお仕事されてるんですか?」

上司「医療機器を海外から輸入してるんですよ」

 

…ここまではまあ、普通の会話ですよね。

普通なら、ここで「そうなんですねー」で終わってもいいわけです。

 

しかしカズレーザーは続けます。

 

カズ「医療機器ってどんなものですか?」

上司「…有名なものだとMRIとか、レントゲンとかですね」

カズ「そういうのって、海外から輸入するものなんですねー」

上司「ほとんどは輸入ですよ」

カズ「そうなんですね!

 

…一つ目の、医療機器どんなものか詳しく聞くのはまだわかります。

二つ目は「販路に関する感想」です。

この感想がパッと出たのを見て、ああ、この人は本当に知的好奇心が強い、知識欲の旺盛な人なんだなと思いました。

おそらく彼のなかの常識では「医療機器のような精密機械は日本製が強い」というざっくりしたものだったのでしょうけど、上司の人が言ったことが少し異なるから、それが意外だったと感想をぶつけているんですね。

大抵の場合、医療関係者でもなければ医療機器が国産だろうが海外産だろうがどっちでもいい、関心がないと思いませんか?

だけどカズレーザーはそれを「へーそうなんだー」で終わらせずに、反射的に掘り下げているんですね。

 

 小さな違和感を、見逃さない好奇心

これは、普段から読書をしたり、いろいろなものに興味を持っている人の特徴だと思います。

何かを新しく知ったときに「あ、不思議だな」「あれ、何かヘンだな」と感じる。

その小さな違和感を逃さずに、すぐに確認したくなる

それを熱いうちに=関心があるうちに確認することで、新たな発見や知らないモノの見方が手に入ることを経験的に知っているからですね。

そういえば某コンサルのパートナーは、何かある度にマメに辞書を引いてましたけど、カズレーザーの即レスはあの感じに近いです。

 

カズレーザーのセリフ自体はごく普通の会話の流れに見えますし、相手に話を合わせる気遣いの質問ともとれます。

ですが、会話を合わせるだけならこの上司の趣味やら好きなテレビやらでいくらでも話は広げられるでしょう。何しろ芸人さんですから、接待トークなんてお手のものです。

なのに、「医療機器を海外から輸入している」なんていうほとんどの人が通りすぎてしまう情報にに反応してるところがスゴいのです。

どんなことでも知っておこうという、知的好奇心が強い人特有の振る舞いですね。

 

彼がアメトーク「読書芸人」に選ばれるのも分かる気がします。ファッションではなく、本当に読んだり、知ったりすることで世界観が変わったり、自分の常識が少し変わったりすることを楽しんでいるのでしょう。

 

ドッキリ番組の、ほんの数秒の会話でしたが、彼の知的水準の高さが伺えたエピソードでした。

おそらくですけど、カズレーザーは物凄くコンサルにも向いている人だと思います。

 

→そんなカズレーザーがコンサルに向いてる理由はこちら

次の登場も楽しみですね!