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イノベーションのロスタイム

新規事業創出に関わる30代中盤・元外資コンサルが、仕事とそれにからめた遊びの話をします。

コンサルは〇〇の数でパワポのデザインを決める

コンサル 仕事術・考え

この記事が、コンサルが入社2日目に習うスライドルールをかなり網羅しています。

ちょっとこの記事の重要性について補足します。

tomoyukiarasuna.com

 

こういう記事は過去にもたくさんあったと思います。

資料はシンプルにしたほうがいい、それくらいはみんな知ってるわけです。

では、「シンプルにする」ことの大前提とは何でしょうか?

あるいは、「スッカスカの資料」と「シンプルな資料」の最大の違いは何でしょうか。

 

ここで、私がデザインを決めるうえでいつも念頭に置いている言葉があります。

「論点の数がデザインを決める」

 私が中途入社で、パワポ(スライド)のデザインがいまいち決まらずに困っていたころ、先輩からもらったアドバイスです。

つまり論点がクリアになったうえで、その論点がいくつあるかでデザインはほぼ決まるんですね。

だから上記の答えは、「シンプルな資料は、論点の数が明確になっている」が答えです。だから言いたいことが明快になるので、それ以外のことは全部落としていいわけなんですよね。

 

例を挙げてみましょう。

「御社はA事業を売却すべき」というメッセージに対して、論点が2つある場合を考えます。

そしてメッセージを支える以下2つの論点に「YES」が言えている場合です。

①(内部環境の論点)A事業の◇率は社内での事業維持水準を下回っている

②(外部環境の論点)A事業を含む市場規模全体は縮小傾向にある

 

この論点は二つあり、対立している。ここからメインのメッセージ「売却すべき」が導かれているから、

必然的にパワーポイントのスライドは「相反する論点が二つ並んでいるデザイン」が最もシンプルかつ適切なデザインとなります。

(ざっくりイメージ)

f:id:kenshopro:20170126205409j:image

※この形、「リボン型」と呼びならわしたりしますが、 某リクルート社の社内用語らしいんですよね…ただ、リク社の場合はサービスの「提供者」と「需要者」の対立があり、その結び目にリクがいる・・・という意味らしいので厳密には違いますね。

 

一番伝えたいことをいかに的確にとらえるためには

紹介した記事の中に以下のような記述がありました。

最も重要なのは「一番伝えたいことをいかに的確にとらえるか」です。いくら図が美しくても、内容が伝わらなければ意味がありません。

・・・

スピーディーに情報を伝えるためには、何よりも「シンプル」であることが重要です。シンプルをもう少し具体的な言葉に落とし込むとすれば「要素やルールが少ない」と言い換えることができます。文字サイズ、色数、線の種類、線の細さ、マージン、形などなど、すべての要素において最低限のルールで作成することが、シンプルさ、分かりやすさにつながります。

 この記述自体、コンサルの人は毎日先輩に怒られる内容です。それくらい、知っていてもなかなか実践できないことです。

著者が述べるように「一番伝えたいことを的確にとらえている」が大前提になるのですが、それもなかなか訓練が要ります。

 

「自分の伝えたいこと」とは、「クリアになった論点とその数」で決まります。

これが明確になっていないまま「シンプルにするぞ~」とはりきってみても、ただただ「内容も色も文字数も少ない、スカスカのスライド」になってしまいます。(初めてパワポ触った大学生状態・・・)

 

素晴らしい記事だと思うので、もしコンサル志望の方、あるいはコンサルに中途入社してデザインに七転八倒している人がいたら、以下の思いを巡らせてみてください。

「そもそも言いたいことってなんだっけ?その根拠になる論点(答えを出す必要のある問い)はいくついるんだっけ?」

パワポのオートシェイプと格闘したり、備え付けのPPT下書きノートに鉛筆で格闘をするまに、上記の問いに決着をつけておきましょう!