いま時の人であるトランプ。過去に彼のゴーストライターだった人が、トランプの実像について語っています。
この記事、日に日に化けの皮がはがれてきているトランプの「虚言症」な一面について実体験から語っています。
多くの米国人はトランプのことを天才的なビジネス感覚をもった、口は悪いが憎めない大物実業家だと思っている。これこそ、シュウォルツがつくり上げたトランプ神話だ
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トランプは口を開けば嘘をつくのです」とシュウォルツは言う。「わたしの知る誰よりも、彼は、いついかなるときでも自分が言うことはすべて本当であるか、あるいは少なくとも本当であるべきだと信じてしまう能力をもっているのです
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シュウォルツは警告する。「もしトランプが大統領に選出されたら、自分たちの利害を代表してくれると信じて投票した人々は、トランプに間近で接した人ならすぐに気づく重大な事実を知ることになるでしょう。この男は自分以外の人間に少しも興味がないのだ、と
上記記事より引用 トランプのゴーストライター、良心の告白 « WIRED.jp
上記を引用しながら思ったのですが、トランプは虚言癖のある人…そして、平山夢明の言葉を借りれば「微狂い(びちがい)」の人なのではないでしょうか。
あげられた特徴が、ことごとくソシオパスで、他者とのコミュニケーションが断絶しています。
innovation-losstime.hatenablog.com
上記記事でも引用した箇所ですが、平山氏は「コミュニケーションを無視する側が常に勝利する」としています。いわゆる、「無敵の人」状態ですね。
人と人とがコミュニケーションをとるとき、そこでトラブルがあると、善性の高い人は相手を理解しようとする作業に入るんだよ。
でも、それがキ〇ガイ相手だと、一方通行。だから善意の人は負けてしまう。
誠実な人間、約束を守る人間が幸せになれる世界じゃないんだよ、日本は。
むしろ、奴隷認定されちゃう。
(「華麗なる微狂いの世界」第4章より ※本文は〇印の修正なし)
ただしトランプは、上のWiredの記事でも指摘されていますが、本人にはうそをついているつもりは全くないんですよね。
ソシオパス(社会病質者)にとっては「今自分が考えていること・感じていること」がすべてであり、真実である。
それを否定する目の前の人間こそが、しゃらくさい嘘つきで、正義をもって叩き潰さなければいけない相手である。
はたからみるとまったく首尾一貫していないけど、本人の中では完全に背骨が通っている。
だから「勝ち続ける」…現実に勝つ場合もあるし、嘘が高じて法律的・ビジネス的には後退を強いられることもある。だけど、本人の中では相手がずるをしている設定になっている。だから自分は被害者であり、本当の意味では負けていない。
(50~60前後のオーナー社長に比較的こういう思考の人が多いイメージですが、まあこれは生存バイアスなのかもしれません。どうでもいい余談だけど、「あれを最初に作ったのは俺だ」ということを言いたがるのもこの世代の男性なんだけど、これは世代論なのか、地域特性なのか、ちょっと考察が足りない・・・)
かくしてトランプ(的なおじさん)は最強になる。
その裏側では、膨大な数の誠実なビジネスマンたちが、コミュニケーションコストをドブに捨てて無駄な戦いを強いられている。契約を裏切られたり、朝令暮改な命令を受ける形や、身に覚えのない恫喝を受けることによって。
この世界に生きようとすると、トランプ的なもの、との戦いは避けられない。
まっとうな敵は怖いが、その戦いによって得られるものは必ずある。
だけどトランプ的なものとの戦いというものは、虚言と恫喝と、自分だけに見える妄想を見て殴りかかってくる相手というものは、勝っても負けても激しく消耗する。
ベンチャー回りの戦いなんでほとんどそんなことばっかりだ。
化かしあい、業績のフカし、やりがい搾取、奪い合いが当たり前のように行われている。(もちろん、健全な競争も激しく行われている)
だけどそんな戦いを生き残りつつ、微狂いなるダークサイドに身を落とさずにやっていきたいからこそ、こうしてわが身を戒めるようにブログを書いている。
(まあ、こんなブログ書いてる時点で少し身を落としているのかもしれないけど…)
ベンチャーがますます増えているこの数年に、トランプがアメリカの頂点に立ったことが不思議とどこかでリンクしている気がして、こんな長文になってしまいました。
とりあえずWiredの記事は、読めば読むほど「ソシオパスあるある」として面白いよ!!
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↑これがシュワルツ氏がゴーストライターしたという自伝ね。
そういえばこれ、大学生の時に読んでた記憶がある・・・けど、内容は良くも悪くもフツーのビジネス本で、トランプに期待するアクの強いエピソードはそんなになかった記憶が。