イノベーションのロスタイム

新規事業創出に関わる30代中盤・元外資コンサルが、仕事とそれにからめた遊びの話をします。

消費者に聞け!Makuake×常陽銀行の提携の意義

フィンテックといえば与信管理みたいになりつつありますね。

与信管理の場合は、新規事業として重要な「どんなパートナーにどんな力を借りるか」が明快だからだと思います。

www.makuake.com

 新規事業ってけっこう自前主義に陥りがちなんですよね。

じゃあM&Aでどんどんリソースと売り上げ拡大だ~とするのは一見簡単そうで難しいです。資金力、目利き力、そして合併・提携後の統合する力が問われるからです。

だから多くの企業は、パートナー=提携先から力を借りることで、新規事業を成り立たせようとします。

コア業務をアウトソースする意義

それにしても、銀行にとって与信とはコア中のコアの業務ではなかったのでしょうか。

銀行に対する悪口は多々ありますが(人の情けもわからない、企業の潜在力も見抜く洞察力もないサラリーマン、というイメージって半沢直樹とかも元凶ですね)、銀行員の一人一人は結構きちんと企業を、そして社長や専務のスキル、人柄をきちんと見ているものです。

以前、某地銀の方が、とある貸付(財務状況は△な会社)を評して、「社長に貸しているというよりは、あの人を支えてる奥さん(専務)の接客スキルに貸しているようなもんだね」とおっしゃっていたこともあります。

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(こんな人だけではありません・・・)

財務状況や従業員の体制、トップの資質を総合的に判断し、「与信」をする…すなわち、貸倒るリスクをとってお金を貸すという、銀行にとってはアイデンティティーに等しいコアの部分ですね。

上記プレスリリースには、クラウドファンディングで調達できた額と同額を融資するとあります。

クラウドファンディングでの資金調達額(100万円以上・500万円以下に限り、最高融資額は500万円)と同額をクラウドファンディング終了後に融資することが可能となる、国内の金融機関で初めて施行される制度となります。本制度により、常陽銀行は企業に対する一般消費者の反応に根ざした融資をすることが可能となります。(上記URLより)

これはつまり、銀行が事業の目利き部分(サービスニーズのありやなしや)について、外部の基準を導入することと言っているわけです。

サービスの目利きは消費者にしかできない

これは、いくら銀行でも事業性の判断に限界があると認めているわけですね。

確かに昨今のベンチャー百花繚乱のなか、ヒットするのかしないのかさっぱり判断できないサービスはたくさんあります。

それを「こんな珍奇なサービスがヒットするとは思えません」といって融資せず、他行が融資して大ヒット&優良顧客化なんてしたら目も当てられない。

別に銀行に限らず、コンサルティング会社も、ベンチャーキャピタルも、あるサービスがヒットするかなんて全く分からないんですよね。(絶対ヒットしますよ!なんて言ってるコンサルがいたら、よほど自信があるか詐欺かのどちらかです)

 

だからこそクラウドファンディングは、新規事業のビジネスモデルの検証段階によく使用されているんだと思います。

イメージでしか語れないものに与信はできない

手間とお金を使ってそのサービスを本当に使うのか、消費者の心のひだに触れるサービスなのか、という点は、当のターゲット消費者本人でなければまったくわからないのです。

銀行員自身にも想像がつくサービスならまだしも、「20代女性をターゲットにした新しい有効成分の入った超高級美容液を提供する店舗経営」(例)なんて言われても、この世にないものですからイメージでしか語れません。

つまり「そんなの誰も買わんでしょ~」「うちの奥さん(※事業のターゲット外)に聞いたけど、そんな高いもん買わんって言ってましたよ」なんてネガティブな会話になる。

そして、イメージでしか語れないってのは一番危険なんですね。

じゃあアンケートとるか、といっても、この世にないものを「買う」という回答が多かったからと言って実際に買うかはわかりません。

 

ところがCFの募集者はお金と申し込みの手間の両方を支払ったうえで、そのサービスに興味を示している。すなわち、サービス成功の確度が高く、融資実行および回収の確立が上がる。ここでは見込み顧客獲得と、与信の両方が一気に解決しているんですね。

本提携は、銀行の与信というコア業務を「消費者に聞く!」という視点から外部化するという意味で非常に意義深いものと考えます。

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今後のクラウドファンディングは増えるだろうけど・・・

今後もクラウドファンディングそのものも拡大するでしょうし、クラウドファンディングをベンチマークにしたこの記事のような関連サービスも増えることでしょう。

懸念事項があるとすれば、このクラウドファンディングという形式それ自体が何らかのテクニックやスキームでジャックされる・悪用される可能性があるのではというものです。

ただ、そこは集合知のごまかしの利かなさでカバーされるかと思います。

 

今後、成功事例・失敗事例多々出てくるかと思いますがしっかり見ていきたい業界ですね!

 

国交省のモーダルシフト施策は新規事業の見本!

国土交通省と海運…というと、何だか遠い世界のイメージですし、イノベーションという印象もあまり感じられませんが、それを覆すようなニュースです。

【海上輸送ガイド】平成29年度・海事局予算案 モーダルシフトを促進 新規荷主が利用しやすく | 輸送経済新聞社

ざっくり記事を要約すると、以下がポイントになります。

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記事のポイント…新規事業の見本みたい

・(概要)国土交通省は、モーダルシフトを目的とした新事業を進めている

  ※参考:モーダルシフトとは(内航海運新聞社)

モーダルシフトとは、トラックによる幹線貨物輸送を、「地球に優しく、大量輸送が可能な海運または鉄道に転換」すること(上記サイトより)

・(施策の背景)トラックドライバーの慢性的な不足から今後の運輸が危ぶまれており、輸送の生産性向上を目的としてモーダルシフトの促進が進められている

(施策の内容)海上輸送に必要な情報の一括情報検索システムを構築する

・(施策の目的)新規荷主(荷物を送りたい人)が、陸上運輸ではなく海上運輸をもっと活用してもらうようになること

・(施策の解決課題)新規荷主にとって、海上運輸は陸上運輸と比べて「ダイヤや荷物の空き状況が検索しづらい」という課題があり、それを解消している

・(施策の実現手段)システム内容の検討→実証実験→最終的に民間運営で業界横断的なシステムを運営する

…なんだか、新規事業のお手本みたいな内容ですね。

解決すべき社会課題が明示されており、解決のための道筋も明快になっている。

「ビジネスモデルキャンパス」がしっかり埋められそうですね。

 

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

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 (参考:ビジネスモデルといえばコレ、の名著)

今後の詳細化に期待!

懸念事項があるとすれば、プロセス面ですね。システム検討のワーキンググループに誰が出るのかとか、「民間運営でシステムを運営」はハードな入札合戦になりそうだけど、そのベンダー選定はだれがやるのか…とか。

今後追って詳細が公表されることを期待しています。

 

なんにせよ、大きな社会課題の解決にあたっては、どこかで行政と民間が組んでいかないといけないフェーズに行き当たります。

これが掛け声に終わらず、ぜひ根本的に解決したかったユーザー課題の視点からぶれずに検討が進んでほしいものです。

そして本当に荷主にとって使いやすいシステムになっていくことを望むばかりです!

DMMはビジネスモデルが無いことが強み?

DMMの新社長片桐氏が「DMMにはビジネスモデルがないことが強み」と定義しています。

logmi.jp

ビジネスモデルがあるとなにが問題なのか。でかい資本にすぐ負けちゃうんですよ。例えば、動画ビジネスをやろうと思っても、Netflixにはなかなか勝てません(笑)。ああいった、ビジネスモデルがはっきりしていて、かつカルチャーじゃない世界には、必ずジャイアンみたいなヤツがいる。だから、うまく市場を選ばないと絶対にうまくいかない。

 

ビジネスモデルが無いことの大前提とは

「ビジネスモデルがない」という記事タイトルはやや留保が必要な気がします。DMMはコンテンツ囲い込み&定額課金ですし。

記事を読むと、ビジネスモデルとして成立する以前に、カルチャーとして成立する必要があるという前提があるようです。

pixivも、この記事に出てくるnana(知りませんでした)も、イラストレーターやミュージシャンのネット上の一つの文化を形成している。コミュニティと言っていいかもしれません。

「マネタイズポイントが明確になる前に、カルチャー(ネット文化)として成立する」

「カルチャーとして定着すれば、一定のユーザー数と利用率が保たれ、マネタイズが見えてくる」

「そしてカルチャーは資本で模倣することできず、競合脅威がない」

この3段階をもって、片桐社長は「ビジネスモデルがないがゆえに強い」という表現をされているのだと思います。

 

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「カルチャー」をめぐる覇権争い

そう考えると、今後のアプリやネットサービスは「カルチャーをめぐる覇権争い」に巻き込まれているといえるでしょう。単なるユーザーの課題解決やアンメットニーズの充足なんていうビジネスでは、すぐに模倣がなされてしまう。

しかし、カルチャー化したサービス、すなわちそれが生きるうえで当たり前でなくてはならない文化になってしまったサービスは強いです。

なぜなら、ユーザーのロックインが経済的インセンティブ以上のものでなされているから。コミュニティへの忠誠心とか、いわゆる愛着というものは家族と一緒で、合理的に同じ人を連れてこられたからと言ってそちらに乗り換えるという判断は普通しないからです。

 

pixivでコミュニティを兼ねたビジネスを運営してきた片桐氏らしい発想だと思います。

次にどんなサービスが登場するのか、今後のDMMは目が離せないですね~

秘密主義の終焉~Appleが人工知能研究グループに加盟

アップルが新たに加盟する人工知能の研究グループには、GoogleやAmazonのほか、すでにFacebook、Microsoft、IBMも参加しているとのことです。そう思うと、結構後発の参加ですね。他者の構成するプラットフォームには組みしないというプライドがそうさせたのでしょうか。

iphone-mania.jp

ニュースの意義・・・Appleの秘密主義の終焉

意義は一言で、「あの秘密主義のAppleが、自前主義をやめてオープンプラットフォームに参画した」ことでしょう。

その理由として、記事内では、秘密主義であるがゆえに、人工知能開発のKSF(というか、大前提である)「超優秀な研究者の獲得」が困難になっていることがあげられています。

ということは、このトレンドは不可逆ですね。

今後の展開はどうなる?…ハードに強い会社の参画が待たれる

一見大手は全部参加しているように見えますが、今後人工知能に関連したIoTの普及には、ハードウェアに強い会社の参画が不可欠だと思います。

まだMicrosoftくらいですよね(IBMってハード屋さんにカウントすべきなのかわかりません)

GE(たしかIoT標準化する団体を主宰していたはず)やCiscoがこの動きに賛同するか、で今後の趨勢が決まりそうですね!

 

【読書】世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール~入社数年後にこそ読んでは?

汎用性の高い本なので、コンサル入社前に流し読みしておくと役に立つと思います。

後にも書きますが、入社数年目の人もあえて「ざっと」宝探しのように読んだ方がいいです。

世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール

世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール

 

 2014年ラーニングエリート企業200社中第1位(米国の人材育成最高責任者向け情報誌「CLO」)に輝いた、世界最大規模の陣容を持つアクセンチュア。
同社組織・人材戦略の第一人者が、社外のトップビジネスマンや社内のコンサルタントたちの能力開発に活用してきた「成長のルール」を始めて解禁したのが本書です。
通常は10年かかるスキル習得を3年で得られる同社の育成の仕組みに基づいたノウハウがわかります。(amazon紹介ページより)

本書の特徴・・・一般論ではあるものの、そこに価値がある 

テーマごとに、コンサル従事者としての教訓が書かれているタイプの本です。

コンサル従事者からすると「そりゃそうだよね」ということがほとんどですし、あげられている事例・エピソード(「毎日1%でも成長すると複利で〇倍」「パラダイムチェンジの例としての逆さ日本地図」「石切り職人になにをしているのか尋ねる」)に特に目新しいものはありません。

ただ、本書の項目の網羅性は非常に高く、このレベルのことを「当たり前のこと」と思えるようになることがコンサルの第一歩だと思います。

とくに第5章「人間関係構築力を磨く成長のルール」は、コンサル入社数年たった今だからこそわかる「社内外への心配り」が伝わってくるよい章です。

読後の感想・・・コンサルは人間が商品という原則を振り返りさせられた

在庫も商品も持たないコンサルは人材が唯一の資産…というのは各ファームともに内外に出しているメッセージです。

ひるがえって、内部にいるコンサルはどこまでそれを理解しているのか。

もっといえば、我々コンサルどこまで「人間が商品であることを痛感している」のかは、まだまだと思わざるを得ない状況があります。

毎日人間として成長するだけでなく、その成長がお客様への付加価値向上につながっているか(人間として商品性が上がっているか)は、こういう基礎をしっかり述べた本を通してたまに振り返ったほうがいいなと思わされました。

(以前書いた記事。コンサルは、人の心のスキマを埋める仕事でもあります…)

innovation-losstime.hatenablog.com

 

 誰におすすめか・・・入社後数年目の人にあえて薦めます

コンサル入社前くらいの人におすすめですが、あえてコンサル数年目の人が読むのもいいと思います。

 ぱらぱら見てると「当たり前じゃん~」ってなると思いますけど、数ページに一度はハッと振り返りになる教訓が見つかると思いますよ!

コンサルの魅力は「数か月に一回転職」できること

あらためて、コンサルの魅力ってなんだっけ?

30代も半ば、コンサル業務は心身に応えますね…

そういいながらも、こんなしんどい仕事を続けていられる理由は何だろう、と考えてみました。

給料は悪くないけど、30台中盤でアソシエイトクラスだと、そんなに一般的大企業と大きく変わらない。

仕事の経験が濃密に詰めるけど、どんな仕事だってやり方次第で濃い経験は詰める。

そう思うと、コンサルじゃなければいけない理由って案外少ないんですよね。

だから結構、まわりの「30代中途仲間」たちも、いかに40になる前にエグジット(=コンサル以外の業界に転職するか)を画策しています。

「俺もあと何年この業界いるかな~」は新卒・中途限らずどんなコンサルタントも一度は口にするため息のようなセリフです。

 

では改めて、自分はコンサルの何に魅力を感じているのか?

知的好奇心が常に満たされるから

私がよく新卒セミナーとかで必ず回答する答えがこれです。

うちのファームでは、数か月に一度、まるで転職でもするかのようにまったく違う業界のプロジェクトにスタッフィングされます。

(※数年間同じプロジェクト、同じクライアントに張り付くタイプのコンサルティングファームもあるので、すべてこうとは限りません。要確認ですが・・・)

 

それはほとんど、「数か月に一回転職している」ような状況です。

新しい上司と仲間、新しいお客様、知らない土地、初めて見る業界特有の施設(工場や倉庫、研究所etc)と関わることになります。

コンサルをしてお客様をご支援する、ということこそ変わりませんが、目にするもの、通勤場所、普段の話し相手、全てが変わります。

これはやってみるとわかりますが、結構楽しいです。

同い年の人間からすれば、10倍くらい転職を繰り返している格好ですね。

 

もちろん人間って新しい環境にはストレスを感じる動物なので、当然常にストレスを感じることになります。また、数か月に一度業界が変わるということは、業界知見もその都度リセットされるということです。(コンサルのノウハウは積みあがるけどね)

そういう状況が苦手な人には、消耗する仕事かもしれません。

 

ただ、知的好奇心が純粋に強いタイプ、「キャリア設計とかどうでもよくて、とにかく知らないことに触れて知っていくのが楽しい」という、まるで子供のようなワクワクが少しでもある人にとって、このコンサルという仕事は超楽しいと思います。

 

一見興味がないと思っていた業界でも、そこにお客様がいて、信頼関係ができてくると、まるで身近な業界に思えてきます。

そういう業界が数か月に一度増えてくると、日経新聞のどこを見ても「あの専務だったらこのニュース反応するだろうな~」と、全てに関心を寄せることができます。

 

こんな状況に興味がある方は、コンサルに向いてます!

できれば早めの転職をお勧めします笑

(参考記事。できれば、30代前半までに転職しておいたほうが得かな~と思います)

innovation-losstime.hatenablog.com

(コンサル中途入社考)30歳超えての中途入社はあまり勧めない

自分自身、コンサルに30を超えて入社し、数年が経過しています。

いまや30台中盤となり、なかなかの高年齢層になってきたと自覚しています。

そんな私が、自らを振り返って「30超えての中途入社は、結構きついな~」と思うことがありましたので、書いてみました。

30中盤~後半くらいで、入社年次が数年のコンサルの現状ってあまり情報が手に入らないと感じていたんですよね。

 

前提として、「30台前半で、ジュニアクラス~アソシエイトクラスへの未経験転職」を想定しています。

※いわゆる管理職(プロジェクトリーダー・パートナークラス)への転職はまた話が違うので割愛します。

 

身体的なしんどさ

これは一般的によく言われてますね。

最近は各社で労働時間是正が進んでいるとはいえ、往々にして労働時間が伸びがちな業界であることには変わりません。

特に直属の上司が、「疲れを知らない、頭脳も体も24時間ハイテンション」(大体新卒プロパーでプロジェクトリーダーまで最速で昇りつめた人に多いタイプ)な方になると、深夜に打ち合わせが設定されたりとなかなか消耗します。

私は 33歳くらいからかな、徹夜がまったくできなくなったんですね。

仕方なくする日もあるんですが、次の日はまったくもって最低の仕事ぶりです。

コンサル入って最初の数年って、どんなに効率よくやったところでキャッチアップに時間がかかるんですよ。調べもの、スライド作成、議事録作成、お客さんへの調整メール作成(地味に大変)とか。気づくと結構な時間たってるし、いわゆる仕事術で時間を短縮しても、空いた時間で資料の読み込みを進めたりしてしまう。

数年もすると、手の抜きどころというか、重要度の高いポイントが見抜けるようになるのですこし肉体的には楽になるのでうが、そういう「不可避的に肉体がきつい数年」は、正直20代後半までに終わらせておいたほうがいいかな、と思います。

 

精神的なしんどさ

事業会社とコンサルとで、精神的なプレッシャーに大きな違いはないと考えています。

ただ、精神的重圧の「種類」が違うと思うんですね。

「昨日までまったく知らなかった業界の人に、価値あることを言わなければならない」というのは、コンサル特有のしんどさだと思います。

この重圧は当然新卒であれ、コンサル中途入社のボリュームゾーンである「20台後半くらいの人も全員味わうものです。

しかし30以降の中途は特にこのしんどさを体感することになります。

というのも、お客様から見れば年齢や所作から相応の経験を積んで見えるわけですから、「それなりに経験のあるコンサルタント」という期待値が高いんですよね。

先週入社したばかりなのに、社内会議でも、クライアント会議でもなにか価値のあることを言わなければならないプレッシャーが凄い。

(このあたり、うまいごまかし方がないわけではないですが、本稿では割愛します)

 

それでもなお、コンサルへの転職価値はあると思います

とまあ、しんどいという理由から30歳以降の中途入社を否定的に書いてきました。

しかし上記を理解したうえで飛び込むだけの価値はあると考えています。

事業会社では味わえない、コンサルをやっててよかった!と思う瞬間が必ず来るからです。それについては別記事でゆっくり書いていこうと思います。

肉体的・精神的につらいことは不可避なわけですが、それゆえに「自分の体を守るために、仕事をどうやって効率的にするか」「お客様からの高い期待に応えるため、どうやって付加価値をつけていくか」を24時間意識することで、飛躍的に成長ができます。それは、コンサル業界以外でも必ず役に立つことです。

 

最後に、いまコンサル中途入社組でしんどい思いをしている方へ

そして、いま中途入社1年くらいのコンサルの方々の中には、さぞつらい思いをしている方がいると思います。少なくとも私はそうでした。

毎日胃腸は痛むし、自分の頭の良さに限界があることを痛感させられるしで、週に一度は「もう辞めよう・・・」と思う日々でした。

いまも、根本的な問題が解決したわけではありませんが、何とかそれなりにコンサルタントとしてやっていけています(プロモーションもうまくいきました)。

 

あわない仕事を無理に続けても仕方はないのですが、それでも科学的な努力を積むことでどんな人でも、人様から対価の頂けるコンサルタントになることができると思っています。

しんどいのは当然と思って、お互い頑張っていきましょう!業界の片隅から応援しています!